いもむのガレキ彩色録

ガレージキットの塗装、組立をします。制作風景や完成写真をアップしていきます。

アズールレーン『タシュケント』彩色見本

ご機嫌よう、いもむです。

今回はアズールレーンより「タシュケント」(原型:逆電子班長様)の彩色見本を作りましたので、記事にしていきます。

 

こちらのキットは逆電子班長様のディーラー「逆電子班」は2024年2月11日(日)ワンダーフェスティバルに3-23-05卓で販売予定となります。

 

また、今回は彩色見本の撮影をdifeet様にお願いしました。

雪化粧の背景なども考えてくださって、タシュケントにぴったりな雰囲気の写真に仕上げていただいています。

 

それでは下記制作記事となります。

 

まずは下処理の工程になります。

キットそのままの状態だと鎖パーツの穴が塞がっているので、穴あけを施工しました。

加工自体は難しくはないですが、数が多いので地道に根気よく進めていく必要があります。

 

▼穴あけ前

▼穴あけ後

 

下処理が完了して仮組みした状態がこちらになります。

パーツ数が多めなので時間はかかりましたが、そこまで難しい要素はないので地道に処理していけば問題なく組めるかと思います。

 

彩色に入る前に、Illustratorでいつもの仕様書を作っておきます。

髪の毛は足元まで届く長さなのでグラデーションの振り幅は大きめに取りつつ、毛先は元イラスト通りに青みをつけることで、透明感の演出を狙っています。

衣装はパッと見、白が多めですがモコモコした素材のコートや光沢のあるサイハイブーツ、背中には鋭い白熊の爪など、質感の差を拾っていくと単調にならないかなと思っています。

 

そしてなんと、顔パーツは表情違いで3種類あります。

表情違いをGIFにするとこんな感じに…。
同志ちゃんに気づいてウインクしてくれている、そんなシチュエーションが頭に浮かんできます。
タシュケントちゃんは可愛いですね。

実は「タシュケントちゃんの色んな表情が見たい」と私がワガママを言って、3種作ってもらった経緯があります。

キット用にデカールも作らせてもらっているので、3つ分も瞳を描くのが辛いという方にも安心して作っていただけるかと思います。

 

また、台座はIllustratorでデザインを起こし、印刷などは外部に発注して作ってもらっています。

底面はインクジェット印刷、上面の金文字はカッティングステッカーとなります。

底面印刷:はざいや様

上面切文字:QUACK WORKS様

 

逆電子班長様とはリアルの知り合いで前々からワンフェス出展を誘ってもらっていてたのですが、その流れで推し艦船のタシュケントを立体化していただく経緯となりました。

顔パーツの他にもワガママ放題言ってしまったにも関わらず、快く原型を作ってくださった逆電子班長様には頭が上がりません。

今回の記事は以上となります。

最後までご覧いただいてありがとうございました。

それではご機嫌よう。

しょっぱい言さん「シスター エレナ」 彩色見本

ご機嫌よう、いもむでございます。

 

しょっぱい言さんのオリジナルシスターから「シスター エレナ」彩色見本の制作を承りましたので、今回はそれを記事にしていきます。

 

なお、しょっぱい言さんのディーラー「GS重工」は2024年2月11日(日)ワンダーフェスティバルに1-11-01卓で出展予定となります。

 

それでは、下記制作記事です。

仮組み状態の写真です。

今回は台座との接地面積が小さいので、足回りの軸打ちは可能な範囲で深め且つ太めに入れています。

 

下処理が終わって彩色に入る前に、Illustratorで仕様書を作っておきます。

 

仕様書を作っておくと、制作代行の場合はクライアント様と完成イメージの共有に役立つほか、作品の方向性がある程度決まった状態で彩色作業ができるのでドボンの回数削減や塗り忘れ防止の効果など期待できます。

 

彩色作業は基本的に仕様書に沿って塗ってしまえばもう完成です。

 

というわけで、今回はしょっぱい言さんの「シスター エレナ」の彩色見本でした。

最後までご覧いただいてありがとうございました。

ご機嫌よう。

樹人先生OC「うさタイツ」

ごきげんよう、いもむです。

いつも記事をご覧いただきありがとうございます。

 

今回は樹人先生のオリジナルキャラクター「うさタイツちゃん」(原型師:ぱっとんさま)を組み立て塗装しました。

 




▼制作

今回は白系の専有面積が多めですが、イラストをよく見てみると何種類にも分けられているので、色味や質感の差を再現できるよう仕様書作成の段階から意識しています。

 

髪の毛は艷やかで透明感のある色合いでしたので、グラデーションの振り幅を大きめに取りつつ、顔周りには肌の赤みを乗せて透明感を演出しました。

可愛らしい色合いなのでお子様ランチみたいかも!?と思い、盛り付けてみたパーツたちです。

梅皿のせいか、出で立ちは居酒屋のお通しとなりました。

器って大事ですよね。

 

足元のニンジンと星は元のイラストにはない原型師さんのオリジナル要素のため、全体の雰囲気に馴染むよう明るめのトーンで統一しています。

 

瞳は今回も自作データでデカールを印刷しました。

▼近況報告

10/21(土)、東京浅草で開催されたフィニッシャーコネクトに私いもむも作品展示させていただいておりました。

当日はたくさんの方に直接作品を見ていただいたり、人の作品を間近で拝見して勉強させてもらったりで、良い刺激になりました。

作品を見てくださった方々、お話させていただいた方々、運営の皆様、ありがとうございました。

 

フィニコネが終わって少し落ち着いたタイミングで記事をしたためている次第でございますが、次のワンフェスではありがたいことにいくつかのディーラーさんから完成見本のお話をいただいているので、今年はまだまだ忙しく、また楽しくなりそうです。

 

最後までご覧いただいてありがとうございました。

それではごきげんよう

ハヤブサ先生OC『ロングメイド』

ごきげんよう、いもむです。

 

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。

 

今回は、人気イラストレーターのハヤブサ先生が描かれたオリジナルキャラクター『ロングメイド』(原型:モガミさま)を組み立て塗装しましたので、少しでもお楽しみいただければ幸いです。

 

 

それでは、ここから制作記事となります。

下処理は割愛して、毎度おなじみの仕様書を作って彩色の方向性を決めていきます。

 

仕様書を作る際、ガレキの元になったイラストの他にも同じイラストレーターさんの作品を観察すると「この表現技法良いな」と思うような部分がどんどん出てくるので、そういった要素は積極的に取り入れていきます。

本キットはサイズが大きく造形の情報量も多めでしたので、それに合わせて仕上げていきます(1/5スケールより若干小さいくらい)。

 

全体の配色はモノトーン基調となっていますが、単純に「白と黒」だけになってしまうともったいないので、質感や色味に差をつけて情報を持たせていきます。

 

白ストッキングは透け感を出しつつ上からパールを乗せて、密着感と肌触りの良さそうな素材感を与えてみました。

 

メイド服の白は影色の彩度を抑えてグレーに近い色(わずかにマゼンタとバイオレットを混ぜています)にすることで、重量感のあるしっかりした生地に見えるようにしています。

特にスカート裏地のような広い面はグラデーションが弱いと味気なく見えてしまうので、グラデーションの振り幅を大きめに塗っておきます。

 

黒については、髪には透明感とツヤ感を、メイド服には生地の重量感を、という塩梅を狙って塗り分けてみました。

 

肌は赤みの出る部分と明るい部分で強めのグラデーションを入れてあげると、健康的できれいな色白肌に仕上がるかなと思って塗っています。

血色感、大事ですよね。

 

瞳はイラレの練習も兼ねて、自前でデカールデータを起こして貼っています。

 

導入当初は操作がサッパリだったイラレも最近ようやく少しは触れるようになってきて、彩色の仕様書もイラレで作成するようになりました(ペンツールとグラデーションツールぐらいしか使えてないのはさておき)。

 

それでは今回はこの辺りで締めさせていただければと。

最後までご覧いただいてありがとうございました。

ごきげんよう

しょっぱい言さん「シスター サリエル」 彩色見本



ご機嫌よう、いもむでございます。

 

しょっぱい言さんのオリジナルシスターから「シスター サリエル」彩色見本の制作を承りましたので、今回はそれを記事にしていきます。

 

2023年7月30日(日)のワンダーフェスティバル、4-18-15「GS重工」様卓にて展示していただける予定ですので、お立ち寄りの際は見ていっていただけると嬉しいです。

 





キットと一緒に、hobbymioさんの新商品サンプルとしてヤスリをご提供いただきましたので、今回はこちらを使って下処理を進めていきました。

▼▼ご提供いただいたヤスリ類▼▼

・スポンジヤスリ#320〜2000

使用感はゴッドハンドのスポンジヤスリに近く、スポンジが少し柔らかい印象です。

砥粒が目立たないことが特に良かった部分かと感じています。

ペーパーヤスリやスポンジヤスリは切削するときに砥粒が少しずつ剥がれて材料に付着することがあり、黒など目立つ色の砥粒だと除去に時間を取られてしまうので、サフレス塗装をする際には大きな強みと言えるでしょう。

 

唯一気になったのは、色が全種同じなため裏面を見ないと番手が判別しづらいことぐらいでしょうか。

 

・ペーパーヤスリ#400〜1500粘着シート付き + ペーパーヤスリ用当て板

平面出しに使える当て板とペーパーヤスリのセットですが、快適の一言に尽きます。

ヤスリ類の保管は地味に空間を使いがちなので、コンパクトな専用ケースに収まっているのが好印象です。

ヤスリの粘着剤もちょうど良く、使用中にズレることもなく、なおかつ交換の際はサッと剥がせました。

 

・ペーパーヤスリ#400 大判シート


台紙が薄手のプラシートのような素材で独特の質感なので、わほいサンダーなどに強めに張っても反りが少ないので、相性が良かったです。

ただ紫色の砥粒が材料に付着しやすいので、その点は取り扱いに注意が必要かなと感じました。

 

 

工具のレビューはこのくらいで、ここからは彩色で特に気をつけた部分に触れていきます。

 

・白

白く塗るパーツが多めなので、髪の毛・布・透け感のある布・翼など、予め質感を分類しておくことで単調にならないようにします。

また、白系の色はちょうど良い加減のグラデーション塗装をするのが難しく、慣れないと物足りないのっぺりした感じか、オーバーで汚い印象の両極端になってしまいがちなのですが、ベースの白とシャドウ色の中間色を作っておいて影色を入れる前のぼかしを塗っておくと、簡単にきれいなグラデーションができます。

 

・髪

白髪がベースになっていて部分的にブロンドが混じっており、ここの塗り分けは白髪をラッカー系で塗ってクリアーで閉じた後、ブロンド部分をエナメルでエアブラシ塗装しています。

ブロンド部分をエナメルにすることで後から拭き取れるので、境界部分の調整がしやすくなります。

 

・金

装飾の金パーツにはガイアカラーのEXゴールドを使用しています。

色味と粒子感が程よく落ち着いていて使い勝手が良いので常備色にしています。

 

というわけで、今回はしょっぱい言さんの「シスター サリエル」の彩色見本でした。

最後までご覧いただいてありがとうございました。

ご機嫌よう。

ブルーアーカイブ 一之瀬アスナ(バニーガール)

今回はブルーアーカイブより「一之瀬アスナ(バニーガール)」(原型:トモゴマフ様)の塗装について記事にしていきます。

 

 



肌部分は凹凸が大きいので、肌色を塗装後にエナメルでスミ入れしています。

健康的な色白肌に見えるよう、グラデーションの振り幅を大きくする塗り方が自分の好みです。

 

髪はかなりボリューミーなので、のっぺりした印象になってしまわないようグラデーションを強めに入れています。毛先には若干赤みをつけてみました。

 

肌と髪は元のキャラに似ているかどうかなど、全体の印象を大きく左右する部分だと考えているので、特に注意して進めています。

 

お顔は瞳デカールを作っておいたので貼り付けてから、下まつ毛を加筆調整しています。

 

バニースーツはガイアカラーから発売されたプリズムパステル ミントグリーンブルーがちょうど合いそうだったので、それをベースに調色しました(ビン生でテストしてみたら緑が強すぎたので、パールブルーとパールシルバーで調整しています)。

水色 → パール → グラデーション(クリアーカラー)の順で仕上げています。

上からパールをかけるとグラデーションが弱まって見えるので、パールの後にグラデーションをかけると調整しやすいです。

 

あとは、せっかくIllustratorを導入したので台座のデザインを自分で起こしたものをはざいやさんに印刷してもらいました。

裏面は白地にヘイローのモチーフ、表面に文字を配置し、裏面に文字の影が落ちて立体感が出るようにしています。

Illustratorの導入でやれることの幅がかなり広がったので、今後も色々と活用してみようと思います。

 

それでは、最後までご覧いただいてありがとうございました。

ごきげんよう

【備忘録】デカール印刷を依頼する手順と入稿データチェックリスト

ごきげんよう。いもむです。

 

つい先日、ガレージキットの瞳データを作成してみたので、ハイキューパーツさんにデカールの印刷を依頼しました。

入稿データを作る際の注意事項が多かったので、今回はその辺りをまとめていきます。

 

デカールに興味はあるけど、印刷をどう頼めば良いか分からないよ!」という方の一助になれば幸いです。

 

なお、ハイキュープリントさんのデカール印刷サービスはA10サイズ10シートからの標準コースとA5サイズ1シートからのトライアルコースの2種があり、今回はトライアルコースを申し込みました。

 

目次

  • 印刷依頼の流れ
    • 1.入稿データの用意
      • 入稿データチェックリスト
    • 2.ECサイトから申し込む
    • 3.データ入稿
    • 4.担当者様のデータ確認、問題なければ代金支払い
    • 5.印刷、デカール出荷、納品
  • デカールの確認

 

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