いもむのガレキ彩色録

ガレージキットの塗装、組立をします。制作風景や完成写真をアップしていきます。

アズールレーン「セントルイス Luxury Handle」を塗装しました。

ごきげんよう。いもむです。

 

今回はアズールレーンより「セントルイス Luxury Handle」(原型:ボウズロケット様)を塗装しました。

 

下記、制作記事になります。

 

【制作記事】

1.下処理

まずはパーツチェックから仮組み、軸打ちと磨きまで終わらせます。

比較的パーツ数も少なくシンプルなのでサクッと丁寧に片付けてしまいましょう。

 

磨き終わったら洗浄です。

洗浄は人によってやり方がマチマチですが、私の場合だとパーツ形状や塗り分けに応じて、下記2パターンを併用しています。

 

①ラッカー系のシンナーに15分ほど漬ける

あくまで簡易的な方法ですが、起伏の激しくないパーツや塗り分けが単純なパーツはこれで十分です。

 

②研磨剤入りクレンザーをつけた歯ブラシで磨く

起伏の激しいパーツやマスキングをして塗り分けるパーツ、離型剤でベタベタしているパーツはこの方法で洗浄しています。

パーツを一つ一つ磨くので手間はかかりますが、髪の毛のような起伏の激しいパーツの奥まった部分は離型剤が残りやすいですし、マスキングするパーツは塗膜剥がれも怖いので、予防策をとっていきます。

 

彩色

洗浄したパーツの乾燥中やプライマーの乾燥中は待ち時間ができるので、その間にどんな仕上がりにするか、仕様書を作っていきます。

一見面倒そうではありますが、予め方向性のすり合わせをしておくと迷わず作業を進めることができるのでグッと楽になります。設計図とか地図みたいな感覚です。

一通り仕様が固まったら、塗装していきます。

基本的な流れはどの色も、仕様書に載せた色に近いものが発色するように調色→テストピースに試し塗り→本塗装の手順です。

 

まず肌塗装です。

今回はいつものクリアーカラーとは趣向を変えて、不透明の塗料メインで塗りました。

 

白 + 色の源マゼンタ + 色の源イエロー +純色バイオレット(明度調整用)

発色させたい色よりも彩度の高い色を作って、うっすらと吹き付ければクリアーカラーを使うときと同様にキャストレジンの透明度を維持することができました。

元イラストを見るとツヤのあるセクシーな肌なので上からパールかけることでをツヤっぽい質感にして、最後のトップコートにツヤ消しを吹き付けます。

 

続いて髪の毛です。

ハイライト色と毛先の色を塗装後にパールブルーを吹いて、そこから影色を入れていきます。

パールは最後に吹くとグラデーションが弱まってしまうため、影色より先に入れるとグラデーションの強度をコントロールしやすいです。

 

続いてドレスなのですが、ホビー用のシルバーで元イラストのスパンコールっぽいキラキラした質感を再現するのはかなり厳しそうなため、0.1mmのラメフレークを使うことにしました。

フレーク塗装をするには通常、フレークガンや口径1.5mm程度のスプレーガンなどの設備を使用しますが今回はそれらを使用せず、クリアーを吹き付けて乾燥する前にフレークをまぶしています。

この後グラデーションで影色を入れていくのですが、このまま影色を乗せてもフレークの隙間に色が吸い込まれてしまって発色しないことが予想されるので、フレークの隙間が埋まって表面がなめらかになるまでクリアーを6回程度重ね吹きしてから影色を乗せました。

最後までご覧いただいてありがとうございました。

それではごきげんよう